よく見るベビーオイル。”ベビー”とついているから安心の成分と思われがちです。
でも原料は”石油”だと知っていましたか？
石油から作られた鉱物油はミネラルオイルとも言われ、石油からプラスチック等を使った後に出る廃油を生成し不純物を取り除いたもの。
ミネラルオイルのミネラルは鉱物のことを意味し栄養素としてのミネラルではありません。
〈鉱物油の特徴〉
- 安価に手に入れることができる。
- 分子が細胞より大きいため肌に浸透しない。
- 不飽和脂肪酸が少ないため酸化しない。
一方、植物から抽出されたオイルが”植物油”。
〈植物油の特徴〉
- 植物そのものの良質な栄養成分でケアできる。
- 分子が細胞よりも角質層まで浸透して肌になじみやすい。
- 鉱物油よりも高価になることがある。
- 植物油によっては酸化しやすいことも。※使っている植物により特長は異なります。
なぜ鉱物油がベビーオイルとして使われているのか？
鉱物油は分子が”炭素”と”水素”のみで構成され、他の物質とも反応しない性質。
つまり反応が起きにくい＝”刺激が起きにくい”ため、肌の弱い赤ちゃんから使えるとのことでベビーオイルとして使われ始めました。
鉱物油それでも赤ちゃんには使わない方がいい？
石油から化学処理して不純物を取り除いた鉱物油系のベビーオイル。
鉱物油にはこんなデメリットも。
- 分子が大きく肌に浸透しない＝時間がたってもずっとべとべとしている。
- 肌呼吸ができない。
- 栄養素が含まれていない。
ベビーオイルを使った時、肌につけた後べたつきと肌に膜が張られている感覚を感じたことがある方も少なくないと思います。
残念ながら鉱物油のベビーオイルは肌の表面に膜は張ってくれるけど、肌の内側まで保湿はしてくれません。
スキンケアには植物由来のオイルがおすすめ。
植物由来のスキンケアオイルの嬉しいポイントは、
- その植物がもつ栄養素で肌をケアできること
- 角質層までさっと馴染み肌の奥まで保湿してくれること。
植物の力で肌に油分を与え肌の水分と油分のバランスを保ってくれます。
また使用している成分は”植物”だから環境にもやさしいのも嬉しいポイントですね。
植物由来のオイルの選び方
ただ植物由来のスキンケアオイル、スキンケアオイルとして選ぶ際には注意点が。
それは、
- 酸化のしやすさ
- 防腐剤等の化学物質使用の有無
オイルは鮮度がとても大切ですが、植物油の種類によっては空気に触れたり時間の経過と共に酸化しやすいとのデメリットが。
酸化してしまったオイルを肌につけると思わぬ肌トラブルになることも。
選ぶ前に、記載された期限以内に使いきれるか確認しましょう。
また酸化を防ごうと酸化防止剤を使っていることがあります。
ご購入前は、成分表示をしっかり確認してください。
ココナッツオイルは酸化の心配がなくスキンケアにもおすすめ
ココナッツオイル、実はスキンケアとしてもとてもおすすめ。
日本ではあまりなじみのないココナッツオイルですが、南国の人はもちろん欧米でも大人気のスキンケアオイル。
ココナッツオイルは中鎖脂肪酸が多いため熱や酸化に強く、開封後も新鮮な状態を保つことができます。
またこの中鎖脂肪酸、分子が細かいから角質層奥深くまでさっと馴染み、植物由来のオイルの中でも特にべたつきを感じにくいという特徴が。
またココナッツオイルに豊富に含まれる”ラウリン酸”は母乳にも含まれており、抗酸化作用や抗菌作用など肌にも嬉しい効果がたくさんあると言われています。
赤ちゃんのスキンケアや、妊婦さんの妊娠線のケア、毎日の美容など幅広くココナッツオイルは日々のスキンケアにご使用いただけます。
南国の太陽の恵み、土壌の栄養をたくさん含んだココナッツオイルには栄養素もたっぷり含まれています。
是非日々のスキンケアに取り入れてみてください。
